Copyright(C)2007 杏樹. All rights reserved.
【掲載の記事・写真・イラストなどの無断複写・転載等を禁じます。】
大祓詞（おおばらへのことば） 高天原に神留坐す 皇親神漏岐神漏美命以て たかあまはらにかむづまります すめむつかむろぎかむろみのみこともちて 八百萬神等を神集へに集へ賜ひ 神議りに議賜ひて やほよろづのかみたちをかむつどへにつどへたまひ かむはかりにはかりたまひて 我皇御孫命は 豊葦原水穂国を あがすめみまのみことは とよあしはあらのみづほのくにを 安国と平けく知食せと事依奉りき 如此依奉りし国中 やすくにとたひらけくしろしめせとことよさしまつりき かくよさしまつりしくぬちに 荒振神等をば 神問はしに問賜ひ 神掃ひに掃賜ひて あらぶるかみたちをば かむとはしにとはしたまひ かむはらひにはらひたまひて 語問ひし磐根樹立草の垣葉をも語止めて こととひしいはねきねたちくさのかきはをもことやめて 天之磐座放ち 天之八重雲を伊頭の千別きに千別きて あめのいわくらはなち あめのやへぐもをいづのちわきにちわきて 天降し依奉りき 如此依奉りし四方の国中と あまくだしよさしまつりき かくよさしまつりしよものくになかと 大倭日高見国を安国と定奉りて おほやまとひたかみのくにをやすくにとさだめまつりて 下津磐根に宮柱太敷立て したついはねにみやばしらふとしきたて 高天原に千木高知りて 皇御孫命の美頭の御舎仕奉納て たかあまはらにちぎたかしりて すめみまのみことのみづのみあらかつかへまつりて 天之御蔭日之御蔭と隠坐して 安国と平けく知食さむ国中に あめのみかげひのみかげとかくりまして やすくにとたひらけくしろしめさむくぬちに 成出でむ天之益人等が 過ち犯しけむ雑雑の罪事は なりいでむあめのますひとらが あやまちをかしけむくさぐさのつみごとは 天津罪と 畔放 溝埋 樋放 頻蒔 串刺 生剥 あまつつみと あはなち みぞうめ ひはなち しきまき くしさし いきはぎ 逆剥 屎戸 許許太久の罪を天津罪と法別けて さかはぎ くそへ ここだくのつみをあまつつみとのりわけて 国津罪と 生膚断 死膚断 白人 胡久美 己が母犯せる罪 くにつつみと いきはだたち しにはだたち しろひと こくみ おのがははをかせるつみ 己が子犯せる罪 母と子と犯せる罪 子と母と犯せる罪 おのがこをかせるつみ ははとことをかせるつみ ことははとをかせるつみ 畜犯せる罪 昆虫の災 高津神の災 高津鳥の災 けものをかせるつみ はふむしのわざわい たかつかみのわざわい たかつとりのわざわい 畜仆し 蠱物為る罪 許許太久の罪出でむ 如此出でば けものたふし まじものせるつみ ここだくのつみいでむ かくいでば 天津宮事以て 天津金木を本打切り末打断ちて あまつみやごともちて あまつかなぎをもとうちきりすゑうちたちて 千座の置座に置き足はして 天津菅曾を本刈断ち末刈切りて ちくらのおきくらにおきたらはして あまつすがそをもとかりたちすゑかりきりて 八針に取辟きて 天津祝詞の太祝詞事を宣れ 如此宣らば やはりにとりさきて あまつのりとのふとのりとごとをのれ かくのらば 天津神は天磐門を押し披きて あまつかみはあまのいはとをおしひらきて 天之八重雲を伊頭の千別きに千別きて聞食さむ あめのやへぐもをいづのちわきにちわきてきこしめさむ 国津神は高山の末 短山の末に上坐して くにつかみはたかやまのすゑ ひきやまのすゑにのぼりまして 高山の伊穂理 短山の伊穂理を撥別けて聞食さむ たかやまのいほり ひきやまのいほりをかきわけてきこしめさむ 如此聞食してば 皇御孫命の朝廷を始めて 天下四方国には かくきこしめしてば すめみまのみことのみかどをはじめて あめのしたよものくにには 罪と云う罪は在らじと科戸之風の天之八重雲を吹き放つ事の如く つみというつみはあらじとしなどのかぜのあめのやへぐもをふきはなつことのごとく 朝の御霧夕の御霧を 朝風夕風の吹掃ふ事の如く あしたのみぎりゆふべのみぎりを あさかぜゆふかぜのふきはらふことのごとく 大津辺に居る大船を 舳解き放ち艫解き放ちて おほつべにをるおほぶねを へときはなちともときはなちて 大海原に押放つ事の如く 彼方の繁木が本を おほうなばらにおしはなつことのごとく をちかたのしげきがもとを 焼鎌の敏鎌以て打掃ふ事の如く 遺る罪は在らじと やきがまのとがまもちてうちはらふことのごとく のこるつみはあらじと 祓へ給ひ清め給ふ事を 高山の末 短山の末より はらへたまひきよめたまふことを たかやまのすゑ ひきやまのすゑより 佐久那太理に落たぎつ速川の瀬に坐す瀬織津比咩と云ふ神 さくなだりにおちたぎつはやかわのせにますせおりつひめといふかみ 大海原に持出でなむ 如此持出往なば 荒塩の塩の八百道の八塩道の おほうなばらにもちいでなむ かくもちいでいなば あらしほのしほのやほぢのやしほぢの 塩の八百会に坐す速開都比咩と云ふ神 しほのやほあひにますはやあきつひめといふかみ 持可可呑みてむ 如此可可呑みてば 気吹戸に坐す気吹戸主と云ふ神 もちかかのみてむ かくかかのみてば いぶきどにますいぶきどぬしといふかみ 根国底国に気吹放ちてむ 如此気吹放ちてば ねのくにそこのくににいぶきはなちてむ かくいぶきはなちてば 根国底国に坐す速佐須良比咩と云ふ神 ねのくにそこのくににますはやさすらひめといふかみ 持佐須良比失ひてむ 如此失ひてば 天下四方には もちさすらひうしなひてむ かくうしなひてば あめのしたよもには 今日より始めて罪と云ふ罪は在らじと けふよりはじめてつみといふつみはあらじと 祓ひ給へ清め給へと申す事の由を 天津神国津神 はらひたまへきよめたまへとまをすことのよしを あまつかみくにつかみ 八百萬の神等共に聞食せと 恐み恐み申す やほよろづのかみたちともにきこしめせと かしこみかしこみもまをす
|
Copyright(C)2007 杏樹. All rights reserved.
【掲載の記事・写真・イラストなどの無断複写・転載等を禁じます。】